日本近代文学館 春の特別展 「新資料から見る谷崎潤一郎」展×BUNDAN コラボレーションメニューと50周年記念イベント

日本近代文学館 春の特別展
「新資料から見る谷崎潤一郎」展×BUNDAN
コラボレーションメニュー

 BUNDANでは、「新資料から見る谷崎潤一郎 ―創作ノート、日記を中心にして」展の開催を記念して、期間限定メニューをご提供いたします。今回は第一弾と第二弾にわけて、4/1〜、5/9〜と別メニューを提供いたします。

 1886年(明治19年)東京市日本橋区(現在の中央区日本橋人形町)に生まれ、明治末期から第二次世界大戦後の昭和中期まで執筆活動を続けた谷崎潤一郎。半世紀に渡って作品を著し続け、「文豪」「大谷崎」と称された谷崎の描く世界観に浸りながら、お食事をお楽しみください。

『4/1〜の特別メニュー』
「踊の会のちらし鮨と鱧のお吸い物 ¥1,500(単品) ¥1,800(ドリンクセット)」

 谷崎が第二次世界大戦中に執筆を開始し、紆余曲折を経て、1948年(昭和23年)に完成させた『細雪』。大阪船場に古いのれんを誇る蒔岡家の4人姉妹の日常生活を描いたこの長編小説は、谷崎の3番目の妻である森田松子とその妹4姉妹を題材としています。

 作中で描かれる上流階級社会の何気ない生活の中には、移ろう四季の折々に開催される行事も含まれています。6月の踊の会で、四女の妙子が地唄の「雪」を舞うシーンがありますが、その前に食べていたのがちらし鮨。その場にいたドイツ人のシュトルツ夫人も「お皿から一粒も残さず平らげてしまつた」と、皆で美味しいちらし鮨を楽しむシーンが描かれています。

 BUNDANでは、いくら、ズワイカニ、数の子、蓮根、絹さや、季節の食材、全部で10種類以上の食材を使った華やかなちらし鮨をご提供いたします。さまざまな色合い、食感、香りを感じられるようにアレンジしたちらし鮨に合わせて、谷崎の作品にたびたび登場する、鱧を使ったお吸い物を添えました。ぜひ『細雪』を片手に、姉妹の生活に想像を巡らせながらお楽しみください。

「黄な粉の附いた橡の實餅 ¥800(単品) ¥1,100(セット)」

 谷崎潤一郎全集(第10巻)に収録されている『秋風』。1919年(大正8年)、神奈川県小田原十字町に移り住んだ谷崎が、日々の出来事や心情を描いた作品です。雨が降り続く日々の中、谷崎は山の中の温泉場で秋の青空に戀い焦れます。神経衰弱で頭が鬱陶しく曇ってしまい、朝起きて顔を洗うより前に、二階の縁側へ出て、空を見上げるのが習慣になっていました。「人間も時々あんな美しい空を眺めて居られたら、いつまでも歳を取らずに、快活に若々しく生きて行けることは請け合ひである。」

 青空の見えたある日、妻の妹のS子とその愛人のTと曾津街道を通り、釣橋を渡って、その先にある名物木の葉石を見物に行きます。その際に立ち寄った休み茶屋でお茶と一緒に出てきた、黄な粉の附いた橡の實餅。

 BUNDANでは、橡の實をふんだんに使った茶色の餅とよもぎ餅の2種類に、黄な粉とあずきを添えてご提供いたします。ぜひお召し上がりください。

また、今年2017年4月13日は、日本近代文学館が駒場公園に開館して50周年記念になります。

それに伴い、BUNDANでは新宿ゴールデン街にある直木賞作家の田中小実昌と関係するThe OPEN BOOKSとコラボレーションし、「コミさん」オリジナルステッカーを作成しました。お一人様一枚、無料配布させて頂きます。

4/13(木)をはさむ、4/11(火)〜15(土)の5日間限定となります。また、数多くご用意していますが、限りがございますので、予め、ご了承くださいませ。

ご来店、お待ちしております。

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