日本近代文学館 開館50周年記念展 「漱石・芥川・太宰から現代作家まで −近代文学、再発見!」 コラボレーション・メニュー

日本近代文学館 開館50周年記念展
「漱石・芥川・太宰から現代作家まで −近代文学、再発見!」
コラボレーション・メニュー

日本近代文学館の開館50周年記念展「漱石・芥川・太宰から現代作家まで−近代文学、再発見!」の開催を記念し、BUNDANでは3人の文豪にちなんだ食材を用いた特別メニューをご用意いたしました。ぜひ展示会と合わせてお楽しみください。


松茸飯御膳
¥1,400(単品) ¥1,700(セット)


『吾輩は猫である』『坊っちゃん』を著した明治の文豪・夏目漱石(本名:夏目金之助)は、手紙好きとして知られており、門下生・森田草平へ宛てた手紙には「小生は人に手紙をかく事と人から手紙をもらふ事が大すきである」とも残されています。

漱石が生涯のうちに出した手紙は2500通以上現存しており、森田草平への別の手紙には、毎週木曜日に漱石宅で開かれていたサロン「木曜会」に集まった門下生たちに松茸飯を振る舞ったというエピソードが記されています。

木曜日にはサボテン党の首領は鼓の稽古日だとか云つて来なかつた。呑気のものである。其代り中川のヨ太公。鈴木の三重吉。坂本の四方太、寺田の寒月諸先生の上に東洋城といふ法学士が来た。此東洋城といふのは昔し僕が松山で教へた生徒で僕のうちへくると先生の俳句はカラ駄目だ、時代後れだと攻撃をする俳諧師である。先達て来て玄関に赤い紙で面会日抔を張り出すのは甚だ不快な感がある。「僕の為めに遊びにくる日を別にこしらへて下さい」と駄々っ子見た様な事をいふから、そんな事を云はないで木曜に来て御覧といつたからとうとう我を折つて来たのである。又松茸飯を食はせてやつた。
(夏目金之助が森田草平に宛てた書簡より)

BUNDANでは、このエピソードにちなんだ松茸飯を、『坊っちゃん』にも登場する薩摩芋の煮つけと合わせ、松茸飯御膳としてご提供いたします。松茸飯は、新鮮な松茸を味が染み込みやすく香りが立つように、一つ一つ手で裂き、その香りを損なわない薄めの味付けでご飯に炊き込みました。秋ならではの松茸の香りを、ぜひお楽しみください。


無花果のタルトとペパミント
¥800(単品) ¥1,100(セット)


七日 雨
夕方芥川氏へ診察に行く
午後自宅になりし無花果を芥川氏の霊前に供ふ
芥川氏は無花果の大好きなりし
(芥川の主治医・下島勲の日記から)

俺はペパミントが好きだ。
キウラソオなんか老人ののむもんだ。
ペパミントの色はバツトの色だ。
キウラソオの色はシガーの色だ。
(太宰高校時代のノートから)

芥川龍之介のエッセイ『西方の人』や短編『沼地』の中に登場する無花果。芥川の主治医であった下島勲の日記には、芥川の死後、大好物であった無花果を霊前に供えたことが記されています。BUNDANでは、そんな無花果を、アーモンドクリームと共に焼き上げ、タルトとしてご提供いたします。また、学生時代より芥川に大きな影響を受け続けた太宰治が、ペパミントのお酒を好んでいたことに因んで、タルトには無花果に寄り添う爽やかな香りのペパミントのソースを添えました。

2人の文豪の好物を一つのお皿の上に集めた季節のデザート。ぜひ展示と合わせて、2人の趣味嗜好に思いを馳せながら、お召し上がりください。


尚、両メニューともご用意の数に限りがございますので、万一品切れの際はご容赦くださいますよう、予め御了承くださいませ。

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